2021★和知20周年イヤー

京都高倉四条、燻製と地ビール和知20周年イヤーカウントダウンブログです。

あと173日

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 23歳頃から断続的に喫煙してますが(ニコチン中毒ではないのでいつでもやめられる)、独立開業の折にはお酒の香りやお料理の味わいを大切にしたいと考え、禁煙での開業を目指しました。
しかし工事中、プレオープン中に聞こえてくるのは「禁煙の居酒屋なんか誰が来るん?」「喫煙にしてくれたら行くで」という声ばかり。
逆に禁煙であることを評価していただく声は全くありませんでした。
これは無理だと判断し、グランドオープン時には喫煙に切り替えました。
 カウンターのキッチン側の天井についているガラスの垂れ壁がその名残です。
焼鳥屋で大容量のダクトが常時稼働しており、そのあたりの空気は常にキッチン側に吸い寄せられているのでカウンター数席のみを喫煙席にしようと考えていました。(正確には分煙ですね)
 その後、いろいろな教えを受けたり、より深くお酒や煙草について学ぶ中で、酒と同様に煙草も文化であり、嗜好品であり、酒や珈琲との相性には素晴らしいものがあることを知りました。
わかりやすいところで言うと、私が好きなシガー(葉巻)とスコッチウィスキーのマリアージュですね。
 だから、「酒場」や「カフェ」を名乗るのであれば禁煙にすることはあり得ないと考えるに至りました。
20年前の関西では、料飲業態で禁煙にするというのは「非常識」でした。
しかしその後、状況はどんどん変わっていき、いつの間にか首都圏のビアバーで煙草を吸えるところはほとんど無くなりました。
関西でも、ビアバーで禁煙を掲げるところが多くなり、他業態でもどんどん禁煙率が高くなっていきます。
10年位前からは、「禁煙だったら行く」というお声をいただいたり、喫煙であることを理由に来られなくなる常連さんが増えてきました。
ずっと喫煙されていて、禁煙された方は特に煙を嫌がられるようです。
 それでもずっと喫煙を貫いてきましたが、2018年に健康増進法の一部が改正され、基本的に飲食店では喫煙が認められなくなりました。
小規模の既存店のみ、喫煙であることの店外掲示や未成年者(スタッフも含む)の立ち入り禁止を条件に限定的に喫煙が認められています。
和知もこの条件で喫煙を続けることも可能でしたが、大学1〜2回生のアルバイトが雇用出来なくなることと、何よりもお子様のご来店が不可になることを考慮し、苦渋の決断ではありますが完全禁煙に踏み切りました。
和知は居酒屋ですが、早い時間(厳密に何時まで、とは設定しておりません)はお子様連れのご来店も歓迎しております。
私がいつかやりたい夢の業態は「ビアホール」ですので、和知にもビアホールとしての機能を持たせたいと考えております。
お爺ちゃんがお孫さんを連れてご来店されて、エビフライ定食をお孫さんが食べているのを眺めながらギネスを味わう。そういう業態が理想です。
 現在は関係当局と協議の上、健康増進法に準拠する形で喫煙スペース(ベランダですので屋外扱いとなります)を設置しております。
それに伴い、法律的にも禁煙が義務づけられている階段や踊り場は完全禁煙とさせていただきます。
 ベランダ喫煙スペースはボランティアさんが頑張ってくれて、とても快適な空間になりました。是非ご利用くださいませ。